つげ[黄楊、柘植]って何ですか?

つげ[黄楊 / 柘 / 柘植]は、比較的小さな常緑広葉樹ですが、木目が大変細かく、細かい彫刻が可能なので、古来から、櫛や印鑑、細工物の最高の素材として親しまれてきました

非常に成長が遅く、高さ1~5m、直径10cm以下のものがほとんどです。

つげは極めて木目が緻密で、硬く粘り強さがあり、木材の中では耐久性が極めて高い材木です。

また、同じつげでも、外国産と日本産のものは性質が異なり、外国産のつげはもろく欠けやすいという特徴があります。

つげの事を「ほんつげ」などと言うこともありますが、正しくは「つげ」です。

庭木のヒメツゲ、イヌツゲなどは別種ですから、木の性質が違います。

古来より、櫛にはつげと言われていたように、髪に使用する櫛やブラシに、国産の薩摩つげは特に向いている素材です。